ゆたかはキッチンスタッフ、えりはホールスタッフとして出会いました。この時にはまだ、お互いに結婚をするなんて全く思っていませんでした。

えりの第一印象は、「元気でキャピキャピした女の子」。この時は、結婚はおろか恋愛に発展するとも思ってなかった笑

寡黙な人だなあ。同じ大学の先輩だし仲良くなれるといいな！と思っていました。

アルバイトが一緒だった1年弱の期間では何事もなく、その後も連絡をとることもなく約4年の歳月が経ちました。ゆたかは大学院生、えりは社会人となったある日、ひょんなことから連絡を取り合い、飲みに行くことに。

懐かしい人から連絡が来てびっくりでした。相変わらずな感じで心が和んだのを覚えています。

兵庫で行われる勉強会に行くために宿を探していたけど見つからなくて。ゆたかさんが兵庫県出身ということを覚えていて連絡しました。でも私を覚えていてくれるかすごく不安でした。

連絡後飲みに行くことになった二人は、再開して間もないにもかかわらず、すぐに惹かれあい付き合うことに。

否定的なことを全然口にしないえり。話していて、「人生を共にするのはこの子だ！」と強く感じ、すぐに告白をしました。

まさか、数年前にあこがれていたゆたかさんの恋人になれるなんて、信じられない思いでした。

付き合った当初から半同棲生活を送り、本格的な同棲の予定も決まってきたある日、プロポーズをします。

結婚のタイミングはいつでもいいと思っていました。ちょうどこの時えりが落ち込んでいたので、元気付けられたらと思いプロポーズをしました。

夢のようでした。

これまでお互いの一人暮らしの家を行き来し、ほぼ同棲状態でしたが、この日に同じ家に住み始めました。

新しい家での新しい生活、ワクワクでいっぱいでした。

不安を覚えたことはなく、一緒に暮らせることが嬉しくて仕方がなかったです。

ついに夫婦に。

全然実感がなかったけれど、これから家族として過ごしていくと考えると武者震いがしたのを覚えています。

同じく、実感は全くなかったです。妻としての覚悟を持って、この人を信じていこう、とだけ漠然に思っていました。

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